独創的なデッキ構築力とクソのようなプレイングを併せ持つ男の奇跡～PTQ抜けましたレポ

自分で言うな（挨拶

こんばんは、白キコです。

昨日速報したとおり、先日のＰＴＱシアトルin新宿で権利を取ることが出来ました。以下簡易ﾚﾎﾟです。

デッキはいつもの純鋼。Ｍ１３要素は荘厳な大天使、これがはまった。


Ｒ１　赤緑ケッシグ　○○　
Ｒ２　白緑ビート　○×○
Ｒ３　黒単コントロール　○○
Ｒ４　黒単スモールポックス　○○
Ｒ５　緑単感染　○×○
Ｒ６　青白デルバー　○○
Ｒ７　青白デルバー　○×○
Ｒ８　赤緑ステロ　ＩＤ
Ｒ９　赤黒ゾンビ　ＩＤ

７－０－２で３位抜け、スイスラウンド上位が先手もらえるルールで決勝シングルエリミ３回戦。

ＱＦ　赤黒ゾンビ　○×○
ＳＦ　ナヤケッシグ　×○○
Ｆ　　青黒ゾンビ＠Ｒａｌａさん　トスってもらいました


深夜１１時過ぎまでの激闘１２回戦、最高の形で終えることができました。わからん殺しでの勝ち星も多数あったと思います。
トップ８のデッキは青白デルバー、赤黒ゾンビ、青黒ゾンビ、ナヤケッシグ、青黒テゼレット、５色リアニ、純鋼という個性あふれる顔ぶれ。上位はやっぱり青白デルバーが多くてそれを食うゾンビが勝ち残っていた印象。ちなみに翌日のＰＴＱin浜松は青白デルバー、ノーデルバーが４人、赤緑ステロ、ナヤビート、ナヤ殻が４人でした。ゾンビがほぼいなかったのでデルバー系が駆逐されなかったんですね。



以下デッキ解説。


４　きらめく鷹
４　大霊堂のスカージ
４　純鋼の聖騎士
３　堂々たる撤廃者
４　荘厳な大天使
１　ファイレクシアの変形者
　
４　皮剥ぎの鞘
４　迫撃鞘
４　戦争と平和の剣
　
２　四肢切断
２　忘却の輪

１３　平地
４　孤立した礼拝堂
４　墨蛾の生息地
３　埋没した廃墟


サイド

４　ミラディンの十字軍
２　悪鬼の狩人
２　攻撃的な行動
２　機を見た援軍
２　墓掘りの檻
２　神への捧げ物
１　ファイレクシアの変形者



いろんなシナジーが見た目以上に豊富なデッキです。


１．きらめく鷹の軸

実質２マナ域のクリーチャーです。デルバーと相打ちを取れて、使い終わった鞘の再利用したりするデッキの潤滑油。戦争と平和の剣の装備先としても優秀ですし横に純鋼がいれば出し入れのついでにドローができるおまけ付きです。初手に軽いアーティファクトが無いとキープ基準にならないためサイド後はよく枚数が減ります。どうしてもサイド後は古の遺恨や帰化系におびえなければいけないので仕方がないところです。


２．大霊堂のスカージの軸

装備先として絆魂が強いです。鞭打ち炎に耐え破滅の刃、喉首狙い両方効きません。ガットショットに弱いのが最大の欠点ですがメインに撤廃者を入れることによって弱点を緩和しています。また、大天使の賛美の恩恵によりよく５/５以上でアタックいけてダメージレースでも負けません。


３．純鋼の聖騎士の軸

各種装備品でワンドロー、金属術で装備コスト０のデッキの主役。今のメタだと単体除去がガットショットなので２ターン目に着地できればめったに除去られません。よく墨蛾の起動で金属術を満たして装備コスト０にしたり、そのまま装備して毒殺狙えたり、場にいる限り恩恵を与え続けます。複数いると効果が重複するので２枚以上ドロー出来るので何枚でも欲しいです。きらめく鷹との相性も最高ですね。


４．堂々たる撤廃者の軸

負けパターンとして装備に除去を合わせられテンポ負けすることが多かった弱点をカバーすることができます。青系にはナチュラルに強いですし瞬速を無効化できるのも大きいですね。以前は対デルバーのサイドカードでしたが装備との相性からメインに昇格しました。賛美での単騎アタックも妨害されませんし、盤面だけでゲームが進むのでケアの必要がなくなります。小っちゃいテフェリー。


５．荘厳な大天使の軸

線が細いデッキの救世主になりました。０/０の細菌並べるだけで即アタッカーが４/４以上で攻撃できるのが予想以上に戦闘に影響を与えました。イメージ的にウルフィー銀心に近い。疑似速攻であり追加の装備品であり飛行アタッカーであり、撤廃者がいれば安心して殴りに行けます。墨蛾の空起動でパンプできるのも好印象。スカージの絆魂での大量ゲイン、墨蛾巨大化による瞬毒殺、サイド後ミラディンの十字軍の二段攻撃の相性、機を見た援軍でゲイン＆パンプ、変形者でコピーしてのW賛美などシナジーの数、太さが半端じゃありません。常にデッキに４枚でサイドアウトすることが一度もありませんでした。３点単体火力が採用されていない、鞭打ち炎で落ちない、グラッジを苦にしないのもメタ的に強かったです。絡みつく蔦のみ注意すればよいですがそれでも戦争と平和の剣を守れると考えれば悪い話でもありません。


６．ファイレクシアの変形者の軸

主にトラフト対消滅用で採用しています。戦争と平和の剣×２、W賛美天使も瞬殺狙えるコンボなのでメインの枚数を増やしてもいいですが必須パーツでもないですし、初手に２枚以上きても困るのでメイン１枚、サイド１枚のバランスにしています。代わりといっては何ですが土地枠に埋没した廃墟を採用しているのである程度再利用可能です。青マナが出ない構成なのも枚数を抑えている理由の一つです。一応鷹で戻して複数変形することもあります。


７．皮剥ぎの鞘の軸

１ターン目に出せるアーティファクト、チャンプブロッカー、鷹のエサ、純鋼のドローの種、金属術への貢献、賛美への寄与、迫撃鞘の弾など１マナとは思えない活躍を見せてくれます。サイド後はカードパワーが劣るので２枚程度サイドアウトされます。ガットショットの対象としては最悪なので剣装備にスタックで除去されても全く苦にならないのが精神衛生上非常によろしい。とにかく安さが売りです。


８．迫撃鞘の軸

置きガットショット。純鋼との相性が極めてよく、ドロー、装備０でのゴブリンの砲撃化、チャンプ＆ピンと大活躍。さらに鷹で２点ダメージ、賛美誘発後の１点除去も可能です。先手ならデルバー、マナクリにも間に合いますし、メタ的に最も強い時期かもしれません。サイド後攻撃的な行動でタイタンやスラーグ牙をパクって投げつける芸当もアリです。血の芸術家、墨蛾、イリュージョンなどを無理なく除去れるのも偉いですね。


９．戦争と平和の剣の軸

ライフロスが多いデッキなのでゲインはかなり有用です。撤廃者のおかげでバウンスを封じてしまえるのでデルバーにも安心してアタックにいけます。飛行クリーチャーが多くかなりプレーヤーにダメージを与えられました。かがり火耐性、カリタツ耐性、スピリットトークン耐性、メタ的に弱いこと書いてません。最近だとターランドが活躍してるので青い飛行には引っかかってしまいますがそれでも強いことに変わりありません。スカージとのコンビは悪斬の天使を彷彿とさせてくれるますよ。


１０．四肢切断、忘却の輪の選択

以前は急送が除去スロットだったのですが天使を採用したことによりアーティファクト枚数が減少したため金属術が安定しない事、序盤に打てない、サイド後のグラッジにおびえるなどの理由から解雇となり安定の四肢切断になりました。ワームとぐろ、タイタンの枚数が減って、修復の天使の採用率が高いのでよい変更点でした。スカージ＆賛美でライフゲイン量が増えたのも使い勝手向上に役に立ちました。忘却の輪は重いソーサリータイミングでしかも修復の天使でかわされるリスクもありましたが負けパターンにステロで剣で押し込まれたり、ルーンパイクが止められなかったりとメインから装備品に触れないといけない事が多いので採用に踏み切りました。殻やバベル(笑)相手にするとメインに破壊できるカードがあるなしで大分戦いが楽になるので２枚ずつ入れるのはありでした。デルバー相手に輪が捧げ物に変わるくらいでサイドアウトはほとんどしなかったです。この点はぺんぎんの助言が大きかったと思います。


１１．土地の配分

白マナが１７枚ギリギリで墨蛾は４枚必須。埋没した廃墟は弱そうですが変形者の使い回しとマナフラッドした際のリカバー、サイド後のグラッジの嵐へのささやかな抵抗となります。２枚でもよかったかもしれません、もう１枚の枠を大天使の霊堂に変えるのもおもしろい。孤立した礼拝堂はスカージ、四肢切断のペイライフ軽減用。タップインが気になることはありませんでした。それでもワンランドマリガンとかするので過信はできませんが。よく平地１枚、無色土地１枚でキープ悩むことが多いのですがそういう時の格言「初手で３ターン目までに５枚ダンプできない場合マリガン」に従います。撤廃者や純鋼が複数ある場合はマリガンしますね、スカージや各種鞘があればゲームになるのでキープ。最悪３枚目の土地が無色土地でも輪や剣がキャストできるのでいいと考えます。実際「スカージ、迫撃鞘、赤白剣、四肢切断、墨蛾×２、廃墟」でキープできますね。


１２．サイドの選択

４　ミラディンの十字軍

対ケッシグ、ステロ、ゾンビ、タングローブ、黒系にイン。３ターン目ミラクル、４ターン目天使でイージーウィン。剣装備できればなおさらですね。サイド後は茶破壊を構えられてる事が多いのでうまくいくことは少ないですが、反面賛美アタックはよく通ります。火力を純鋼に使わせてからのミラクルが勝ちパターンです。キャストを我慢して全除去の返しで出すこと多々あり。


２　悪鬼の狩人

接合者、カリタツを使うデッキにイン。最近は少ないですが人間デッキにも入れます。トークン飛ばしたりサリアをリムーブすることが多いです。


２　攻撃的な行動

ノーン、タイタンを使用するデッキにイン。メタ的に少数派なので使用率は低いが苦手なデッキタイプなので常にサイドにいる模様。


２　機を見た援軍

主にステロ、各種人間にイン。デルバーにも効かないこともないが積極的に入れることもない。勝ちに貢献しないので負けないためのカード。デルバーにはメインから相性がいいのであまり関係ない。天使で賛美で巨大化はかなりインパクトがありました。瞬毒殺！


２　墓掘りの檻

苦手なリアニ、ヘイブングル対策。ゾンビにもイン。黒マナがでるので黒ボムでもいいかも。瞬唱、緑頂点対策にもなるがメインはともかくサイド後は破壊のリスクが増えるので入れない。代わりに入れるものがなければ入れる程度。ほぼ専用カードとして扱ってよい。


２　神への捧げ物

サイド後対デルバーで輪と入れ替え。テゼ、いれば同系、もしくは殻。これも使用率は低かった。ゾンビが殻、迫撃鞘、変形者を使うのでライフゲインが有用な時もあった。


１　ファイレクシアの変形者

対トラフト、ターランド、ノーン用。廃墟で使いまわせるので墓地にあると便利。リアクションカードのイメージなのでメイン、サイド合わせて２枚くらいがちょうどよかった。



総評

多数の細かいシナジーが多く、結果太く強いシナジーになったデッキです。大天使のおかげで装備品に頼らず打点が上がってなおかつ飛行というピンズドの補強がなされたのが成功の秘訣でした。大昔使っていたMIR～TEP期の５CGのイメージが湧く使用感です。デルバー、ゾンビに７：３、ステロ、ナヤ、殻に６：４、コントロールに５：５、ハートレス、感染に４：６、ビックマナ系に３：７の相性がつきます。メタ的に合って勝てた感が強い、見た目が強くなさそうので流行りはしなそうですが。ただ、大天使のポテンシャルはガチです。４枚集めてしかるべき。


「現時点でのソリューション」ｂｙ野育ち


なお本人は使わない模様。








航空券をタダでいただいた以上何としてでも参加したいと思います、そして世界選手権のリベンジを果たし、いつかの自分を超えたいと思います。

最後になりましたが多くのコメント本当にありがとうございました。何よりの励みになりました。
そしてトスしてくださったRalaさん、夜遅くまで待っていてくれた野育ち、みたらし君ありがとうございました。俺、がんばります！