シュレーディンガーの群れネズミ
2013年10月31日 趣味 コメント (4)こんばんは、白キコです。
先週の結果、デッキはなまはげボロス。
FDC
5-2 黒コンに2回負け
黒コンに対する相性が一向に改善されない。軍勢の集結はデーモンには強いがやはりやや重。アタッカーが少ない相手の頭数を潰すという意味でヘリオッドの槍を投入することに。
PWC
2-4ドロップ オロスコン、黒コン、青白コン、赤単タッチ白に負け
槍どうこうではなく圧倒的に事故った。こんなに事故ったのは久しぶり。黒コンとの戦いで組しにくい理由がわかった。というか黒コンの強み。
・戦い方が柔軟
速い相手には除去コンモード、遅い相手にはハンデスからネズミ、スペクター、ゾンビでクロックを刻んでいく。相手によって戦法を変えられる柔軟性がある。
・カードパワーが高い
デーモン、思考囲い、ゾンビ、英雄の破滅・・各々単体で仕事をする。
・シナジーが自然
鞭、人脈など置物と信心が無理なくシナジーを形成するので普通にプレイするだけで同じマナ域とは思えない盤面への影響力がある。
さすがトップメタを形成するだけの事はある、非常にやっかいなデッキだ。
苦手な相手は横に並べる相手、除去が基本1:1交換なので炎樹族やニクソスで一気に展開されるとまくれないのが付け込める隙といえよう。
そんな黒コンとのマッチアップでの出来事、主にサイドボード後の相手の2ターン目である。
対戦相手の群れネズミのキャスト。
ターンが帰ってきてこちらの盤面、1/1が1体、もしくは2/1が1体場にいる局面で、
「アタックに行くべきか?行かざるべきか?」
「対戦相手は群れネズミでブロックするのか?しないのか?」
この選択を迫られることになる事がある。
どうする事が最善なのか?
ちなみにこの局面になった事が2回あり、どちらも同じ結果に至った。
「俺はクリーチャーでアタックし、相手は1/1の群れネズミでブロックした」
「2体は相打ちとなって俺は新たにクリーチャーをキャストした」
「最終的にそのゲームに敗北した」
俺はアタックに行かない方がよかったのだろうか・・・?
こちらの視点でものを言うと群れネズミを生かしておけば負ける可能性が高い。理由は次のターン以降地上クリーチャーとしてサイズが毎ターン1ずつ大きくなっていくネズミとのダメージレースで勝てる見込みが無いと思ったからだ。2ターン目の1/1は脅威ではないが4ターン目には3/3が3体になっている。これは実質2ターン目にキャストした群れネズミが3/3として場に出ているに等しい。こちらはマナレシオ通りの生物を並べていくので大きなサイズアップは見込めないしブロッカーとして立たせられると後々除去しようにも間違いなく枚数が足りなくなる。上からダメージを通すにはドラゴンまでマナを伸ばさなければならないがその頃にはダメージレースで負けている、もしくは除去を握られてドラゴンを落とされるビジョンが見える。
ではアタックに行くとどうなるか。
相手がブロックするかしないか、というところだがチャンプブロックは間違いなくしないとしても相打ちなら喜んでするだろう。なぜならそれは除去呪文と等価値になるからだ。黒コン側からするととにかく序盤を捌いて中盤以降につなげたいと思っているはずでその為に片っ端から生物を除去してこちらのクロックを低めるように動く。群れネズミがその役割をしてくれるのならばそれに越したことは無い。しかも矛盾するようだが早いデッキに対しては群れネズミ自体それほど有効なカードでは無い。元々遅いデッキに対して序盤に出して除去られなければそのままビートダウン、後半は地下世界の人脈でのアドを生物に変える役割や墓地に序盤に捨てた生物を鞭で戻すなどの役割を担っているものなので対ウィニー用に使いたいとはお世辞にも言えない。
しかし前述の通りサイズアップしていけば戦闘でもいいブロッカーになるし戦線を長引かせることも出来るのでそれほど無駄というわけでもない。枚数を減らすかもしれないが0にするほど効かないわけでもない。これはネズミのカードとしての作りがよくできているということだろう。
ウィニー側からすればもし除去を持っていれば増殖される前に除去したいのは当然のところ。逆説的に除去せずにアタックしてきたということはハンドに軽い除去が無い事を意味する。ということは後続のデーモンや灰色商人が生き残る可能性が高いので黒コンの勝利する可能性は高い。
ウィニー側の選択肢としてはブロッカーは火力で除去して生物でダメージを半分以上稼いでとどめは火力というビジョンなので戦略としては間違っていない。少なくともネズミを放っておくぐらいなら相打ちでもしょうがないという考え方だ。
・・・しかし、この考え方で実際負けている事実。ここはあえてアタックを自重して戦線を横に広げていく戦略の方がよいのではないかと考えるようになってきた。
そもそも除去と増殖は中盤までは同時に行うことはできない。しかも増殖には貴重な手札を消費する、何のカードを捨ててネズミを増殖させるのか?何でもいいとはいえそれが商人やデーモン、ましてや除去呪文を捨ててまで増殖させるであろうか?いや、それは無いだろう。素直に除去を打つなりデーモンやゾンビをキャストした方が強い。序盤の3~5ターン目で群れネズミの増殖にテンポと手札とマナを消費した方がまし、という判断に至る相手のハンドとは一体どのようなハンドなのか?
おそらく「土地」だろう。もしくは5マナ以上の呪文、この場合は灰色商人しか浮かばない。鞭で後々リアニするので惜しくも無いか。とはいえハンドが土地祭りでもアタックに対してネズミでブロックして1:1交換はするだろう。もししなかったとしたらそれこそ相手のハンドに除去は無い。ならマリガンしろとも思うがそれこそネズミキープだったということ、なおさらスルーするってことか。
考え方としてネズミがハンドにあった場合キャストするタイミングはおそらく2ターン目か5ターン目しかない。それ以外のタイミングではテンポ的に弱すぎる。黒コン側としては2ターン目にネズミを置いておいて3ターン目以降増殖と除去の2択を迫り続けた方が勝率が高いと考えても不思議ではない。故に2マナ除去があってもネズミを優先的にプレイする、はずだ。
以上の考察から導き出された結論は
「1/1のネズミと相打ちのアタックはしない」
「できるだけ横に広げるように戦線を構築する」
「地上ではなく空から攻めるようにクリーチャーを選択する」
地下世界の人脈の枚数はサイド後確実に減るだろうからネズミゲーになってもアド差で負ける展開は考えにくい。むしろダメージレースを挑んだ方が勝つ可能性が高いだろう。
ここまで考察してから思うことだが群れネズミ1匹に対してもここまで掘り下げなければ勝てるビジョンが見当たらない黒コンとのマッチアップいずれにせよ旗色は非常に悪いと言わざるを得ないのが心苦しい。
ファリカの療法、デーモン、ゾンビ、灰色商人と越えなければならない壁は多い。しかしそれらに対抗する術を模索し続けることがうまくなる、勝てるようになる唯一の道かつ近道なはずである。
先週の結果、デッキはなまはげボロス。
FDC
5-2 黒コンに2回負け
黒コンに対する相性が一向に改善されない。軍勢の集結はデーモンには強いがやはりやや重。アタッカーが少ない相手の頭数を潰すという意味でヘリオッドの槍を投入することに。
PWC
2-4ドロップ オロスコン、黒コン、青白コン、赤単タッチ白に負け
槍どうこうではなく圧倒的に事故った。こんなに事故ったのは久しぶり。黒コンとの戦いで組しにくい理由がわかった。というか黒コンの強み。
・戦い方が柔軟
速い相手には除去コンモード、遅い相手にはハンデスからネズミ、スペクター、ゾンビでクロックを刻んでいく。相手によって戦法を変えられる柔軟性がある。
・カードパワーが高い
デーモン、思考囲い、ゾンビ、英雄の破滅・・各々単体で仕事をする。
・シナジーが自然
鞭、人脈など置物と信心が無理なくシナジーを形成するので普通にプレイするだけで同じマナ域とは思えない盤面への影響力がある。
さすがトップメタを形成するだけの事はある、非常にやっかいなデッキだ。
苦手な相手は横に並べる相手、除去が基本1:1交換なので炎樹族やニクソスで一気に展開されるとまくれないのが付け込める隙といえよう。
そんな黒コンとのマッチアップでの出来事、主にサイドボード後の相手の2ターン目である。
対戦相手の群れネズミのキャスト。
ターンが帰ってきてこちらの盤面、1/1が1体、もしくは2/1が1体場にいる局面で、
「アタックに行くべきか?行かざるべきか?」
「対戦相手は群れネズミでブロックするのか?しないのか?」
この選択を迫られることになる事がある。
どうする事が最善なのか?
ちなみにこの局面になった事が2回あり、どちらも同じ結果に至った。
「俺はクリーチャーでアタックし、相手は1/1の群れネズミでブロックした」
「2体は相打ちとなって俺は新たにクリーチャーをキャストした」
「最終的にそのゲームに敗北した」
俺はアタックに行かない方がよかったのだろうか・・・?
こちらの視点でものを言うと群れネズミを生かしておけば負ける可能性が高い。理由は次のターン以降地上クリーチャーとしてサイズが毎ターン1ずつ大きくなっていくネズミとのダメージレースで勝てる見込みが無いと思ったからだ。2ターン目の1/1は脅威ではないが4ターン目には3/3が3体になっている。これは実質2ターン目にキャストした群れネズミが3/3として場に出ているに等しい。こちらはマナレシオ通りの生物を並べていくので大きなサイズアップは見込めないしブロッカーとして立たせられると後々除去しようにも間違いなく枚数が足りなくなる。上からダメージを通すにはドラゴンまでマナを伸ばさなければならないがその頃にはダメージレースで負けている、もしくは除去を握られてドラゴンを落とされるビジョンが見える。
ではアタックに行くとどうなるか。
相手がブロックするかしないか、というところだがチャンプブロックは間違いなくしないとしても相打ちなら喜んでするだろう。なぜならそれは除去呪文と等価値になるからだ。黒コン側からするととにかく序盤を捌いて中盤以降につなげたいと思っているはずでその為に片っ端から生物を除去してこちらのクロックを低めるように動く。群れネズミがその役割をしてくれるのならばそれに越したことは無い。しかも矛盾するようだが早いデッキに対しては群れネズミ自体それほど有効なカードでは無い。元々遅いデッキに対して序盤に出して除去られなければそのままビートダウン、後半は地下世界の人脈でのアドを生物に変える役割や墓地に序盤に捨てた生物を鞭で戻すなどの役割を担っているものなので対ウィニー用に使いたいとはお世辞にも言えない。
しかし前述の通りサイズアップしていけば戦闘でもいいブロッカーになるし戦線を長引かせることも出来るのでそれほど無駄というわけでもない。枚数を減らすかもしれないが0にするほど効かないわけでもない。これはネズミのカードとしての作りがよくできているということだろう。
ウィニー側からすればもし除去を持っていれば増殖される前に除去したいのは当然のところ。逆説的に除去せずにアタックしてきたということはハンドに軽い除去が無い事を意味する。ということは後続のデーモンや灰色商人が生き残る可能性が高いので黒コンの勝利する可能性は高い。
ウィニー側の選択肢としてはブロッカーは火力で除去して生物でダメージを半分以上稼いでとどめは火力というビジョンなので戦略としては間違っていない。少なくともネズミを放っておくぐらいなら相打ちでもしょうがないという考え方だ。
・・・しかし、この考え方で実際負けている事実。ここはあえてアタックを自重して戦線を横に広げていく戦略の方がよいのではないかと考えるようになってきた。
そもそも除去と増殖は中盤までは同時に行うことはできない。しかも増殖には貴重な手札を消費する、何のカードを捨ててネズミを増殖させるのか?何でもいいとはいえそれが商人やデーモン、ましてや除去呪文を捨ててまで増殖させるであろうか?いや、それは無いだろう。素直に除去を打つなりデーモンやゾンビをキャストした方が強い。序盤の3~5ターン目で群れネズミの増殖にテンポと手札とマナを消費した方がまし、という判断に至る相手のハンドとは一体どのようなハンドなのか?
おそらく「土地」だろう。もしくは5マナ以上の呪文、この場合は灰色商人しか浮かばない。鞭で後々リアニするので惜しくも無いか。とはいえハンドが土地祭りでもアタックに対してネズミでブロックして1:1交換はするだろう。もししなかったとしたらそれこそ相手のハンドに除去は無い。ならマリガンしろとも思うがそれこそネズミキープだったということ、なおさらスルーするってことか。
考え方としてネズミがハンドにあった場合キャストするタイミングはおそらく2ターン目か5ターン目しかない。それ以外のタイミングではテンポ的に弱すぎる。黒コン側としては2ターン目にネズミを置いておいて3ターン目以降増殖と除去の2択を迫り続けた方が勝率が高いと考えても不思議ではない。故に2マナ除去があってもネズミを優先的にプレイする、はずだ。
以上の考察から導き出された結論は
「1/1のネズミと相打ちのアタックはしない」
「できるだけ横に広げるように戦線を構築する」
「地上ではなく空から攻めるようにクリーチャーを選択する」
地下世界の人脈の枚数はサイド後確実に減るだろうからネズミゲーになってもアド差で負ける展開は考えにくい。むしろダメージレースを挑んだ方が勝つ可能性が高いだろう。
ここまで考察してから思うことだが群れネズミ1匹に対してもここまで掘り下げなければ勝てるビジョンが見当たらない黒コンとのマッチアップいずれにせよ旗色は非常に悪いと言わざるを得ないのが心苦しい。
ファリカの療法、デーモン、ゾンビ、灰色商人と越えなければならない壁は多い。しかしそれらに対抗する術を模索し続けることがうまくなる、勝てるようになる唯一の道かつ近道なはずである。
コメント
ブレイブ入ってんだよね?コレ
前回の日記参照のしてつかーさい
ミッドレンジはきついもんな。時代は軽量ウィニーなのか・・・。