こんばんは、白キコです。
今日はマジックオリジンに登場する5人のプレインズウォーカーたちについて掘り下げようと思います。
週末ぺんぎんといろいろ議論したので気づいた点をまとめていきます。
まず本日の時点での予想市場価格から。
ニッサ 25ドル(3075円)
リリアナ 19ドル(2340円)
キテオン 17ドル(2010円)
ジェイス 13ドル(1600円)
チャンドラ 10ドル(1230円)
※ソースはTCGplayer.com 1ドル123円換算です
価格がそのまま期待値となって現れていますね。しかし事前の評価が実際の戦績と結びつかないのは古くはサルカンヴォル、イニストソリン、最近だとナーセットが記憶に新しい所。今回はクリーチャーからPWに変身するという前代未聞の試みですので評価は非常にしにくくなっています。神話レアということだけあって価格だけは一人前ですが使用に耐えられるのか見てみましょう。
ぺんぎんとの会話から「クリーチャー性能はコモン並み」という至言が出てきました。
たしかにニッサは国境地帯のレインジャー、リリアナは2/3絆魂、キテオンはサバンナライオンⅡ、ジェイスはルーター、チャンドラはゴブリンの投火師です。
現代スタンダードマジックのカードパワーについてきているとは到底思えません。つまりこいつらの評価は変身ありきで考えなければ弱いと言わざるを得ないでしょう。
ここからは彼ら、彼女らはどのようなデッキに入り得るのか?もしくは新しいデッキタイプを創造し得るのかを考察していきます。
・キテオンの場合
万神殿の兵士よろしく1マナ2/1メリットもちですら十分強いとは言えません。理由は簡単でパワー2の地上生物は女人像を越えられず、道探しと相打ちしてしまうタフネスでは地上戦での賞味期限が短すぎるのです。1/1トークンと相打ちしていては赤単にすら勝てません。
キテオンは3マナで破壊不能を得ることが出来るので地上ブロッカーとして最低限の役割は全う出来るでしょう。しかしサイは止められませんしそもそもアタッカーとしての役割ができなのならウィニーとしてデッキに採用できません。環境的にも白系ウィニーが結果を残して無いというのが証明になると思います。
では新しいデッキタイプを作る事が出来るのか?個人の感想ですが私はあのアーキタイプのデッキに居場所があると考えています。プロツアータルキール覇王譚で井川プロが使用した赤白英雄的デッキです。
7 《平地》
4 《戦場の鍛冶場》
4 《マナの合流点》
4 《凱旋の神殿》
2 《山》
-土地(21)-
4 《アクロスの十字軍》
4 《恩寵の重装歩兵》
4 《ブリマーズの先兵》
3 《密集軍の指揮者》
-クリーチャー(15)-
4 《果敢な一撃》
4 《ドラゴンのマントル》
4 《船団の出航》
3 《神々の思し召し》
1 《アジャニの存在》
4 《急報》
4 《ウルドのオベリスク》
-呪文(24)-
1 《アジャニの存在》
2 《停止の場》
1 《異端の輝き》
4 《オレスコスの王、ブリマーズ》
3 《貪る光》
2 《黎明運びの戦車兵》
2 《鍛冶の神、パーフォロス》
-サイドボード(15)-
英雄的で兵士トークンを複数供給しウルドのオベリスクを高速召喚し兵士を強化。そのまま殴るか船団の出航で圧殺するデッキです。使用者は少ないですが非常に強力かつ暴力的です。プロツアートップ8ラインのポテンシャルは伊達ではありません。いわゆる大隊をキーワードにしていませんが3体以上で当たり前に殴る為すんなりキテオンが居場所を見つけられるでしょう。高名で周囲を強化する領事補佐官も同様に相性がいいクリーチャーです。
逆風となりえるのが-4/-4を全体に与える衰滅の存在で、タフネス4以上を作るのが難しいため一発で場をひっくり返される恐れがあります。ですがここでキテオンを変身させることが出来れば盤面を一掃されてもクロックを残すことが出来る為、逆に全体除去に耐性を持たせることが可能です。衰滅が先か、変身が先か、楽しみですww
・ジェイスの場合
2マナのルーター、ドローエンジンといえば呪師の弟子がピンとくる人が多いと思います。
4 呪師の弟子/Jushi Apprentice
3 巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls 2
3 曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror
1 鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni
1 潮の星、京河/Keiga, the Tide Star
呪文 (23)
4 不忠の糸/Threads of Disloyalty
2 真髄の針/Pithing Needle
3 マナ漏出/Mana Leak
2 忌まわしい笑い/Hideous Laughter
4 邪魔/Hinder
3 最後の喘ぎ/Last Gasp
3 巻き直し/Rewind
3 撹乱する群れ/Disrupting Shoal
3 ブーメラン/Boomerang
土地 (25)
4 地底の大河/Underground River
4 湿った墓/Watery Grave
9 島/Island
4 沼/Swamp
1 水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge
1 死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse
1 嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well
1 雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds
大量のカウンターでバックアップして盤面を不忠の糸や除去でコントロール。フィニッシャーの枚数は意外と多く墨目や京河、メロクなど当時の制圧力の高いクリーチャーでそのまま蓋をしてしまいます。
現代のドラゴンコントロールに近いモノ感じます。
当時はインスタントのドローがかなり制限されていたためアド源をクリーチャーに求めたわけです。今はディグや予期、ジェイスの創意など軽ければ軽いなり、重ければ重いなりのドロー呪文がある為そこまで生物に依存する必要はないと思います。本来腐るはずの軽量除去の的を作ってしまうのはうれしくないでしょう。
しかしあえて使うとすれば2マナ生物である利点を生かしたい。よく言われるのがオジュタイの命令で後半拾ってメイン起動からの即変身プランです。これなら2ターン目に除去されても早晩戻ってきて変身が期待できます。しかし支援される2マナ生物がジェイスだけ、しかもオジュタイの命令自体盤面に触れられない為カードパーワーが十分とは言い難く使用率も高くありません。そこで防御的に使える2マナ生物言えば・・・。
オジュタイの模範!2マナ0/4飛行(ドラゴンがいるか見せれば)キャントリップ!
ということで青白ドラゴンコントロールで使用できそうです。オジュタイと氷瀑の執政を入れて、シルムガルの嘲笑入れて・・・デッキになりそうですね。
4 オジュタイ
3 氷瀑の執政
4 オジュタイの模範
4 ジェイス
4 シルムガルの嘲笑
3 今わの際
4 解消
3 オジュタイの命令
4 ディグ
2 対立の集結
4 青白フェッチ
4 青白ゲインランド
4 青白占術ランド
3 2点ゲインランド
2 精霊龍の安息所
5 島
3 平地
適当に作ったらこんな感じです。ジェイスのSCM能力がソーサリータイミングの為にカウンターで運用できないので除去かドローがメインの使い道になると思います。プラス能力で制しておけば模範のタフネスを越えてくることは難しいのでその隙に上から殴り殺せればいいでしょう。
これも衰滅で死んじゃいますが・・・ジェイスが残れば巻き返せると思います。
・リリアナの場合
リリアナに関しては攻めと守り両方のデッキでの運用が期待できます。攻めに使うならもちろん黒系ビートダウン。白黒戦士デッキがいいと思います。
1ターン目血に染まりし勇者、2ターン目刃の隊長、3ターン目リリアナと展開したとしましょう。
自分が先手で相手の場にライオンがいたとしてもパワー3が2体で殴ってるので相打ちですがそうするとリリアナが変身してさらにゾンビトークンも出てきてしまうのでブロックは非常にし難い。スルーするとその時点で9点持ってかれてしまうので次のターンモーギスの匪賊でGGです。後手番で相手の場に道探しと猛禽がいたとしても構わずアタックでOK、場が更地になって変身したリリアナとゾンビトークンが残るだけです。
どちらのパターンでも刃の隊長をリアニして忠誠値も1残るので継続した攻めが可能になります、強くないですか?
守りに使う場合、例えば自分の盤面に道探しとリリアナがいたとしましょう。相手のアタッカーが地上ならおそらく攻撃を躊躇うはずです。道探しでチャンプされた後にゾンビトークンと変身したリリアナが場に残ります。
どちらの盤面でも攻防でリリアナの変身を防ぐのは困難ということです。必ず呪文を1枚使わなければいけない。必ず除去を打たなければいけない3マナ生物という意味ではラブルとなんら変わりません。クルフィックスや猛禽並みかそれ以上の3マナ生物といって差し支えないでしょう。
ここまで書いてきましたが一番相性のいいクリーチャーは別にいます。
それは・・・霜歩き!!
なんせ奴は簡単に死亡します。攻めても守ってもリリアナが横にいればトークンとなり第二の人生を送るでしょう。それが嫌なら4点ダメージを受けてもらいます。まさかこんなところに相棒がいるとは誰が予想したでしょうか?青黒ビートダウンが成立するかはわかりませんが相性だけは最高です(笑)
・チャンドラの場合
チャンドラが一番苦労しました。赤単で運用するべきなのでしょうがパイルドライバー、ラブルマスターのラインにいても邪魔なだけですし変身しても盤面への干渉力はそれほど大きくありません。そもそも3マナクリーチャーが攻撃して1枚除去を使うという手間をかけてまで運用するでしょうか?さっさとトークン並べてアタコマでしょう、今は。
しかしとりあえず生きてターンが帰ってくれば赤い呪文2回唱えれば変身できます。そうすれば5点ダメージは本体に入りますからスライ型よりバーン型の方がいいのではと考えました。しかし現時点でバーンがスタンで成立していなくてオリジンの3マナ4点火力でデッキになるかと言われれば疑問符がつきますしそもそもゴブリンスライが強すぎますよね。
いろいろ勝ってるデッキを調べていくとMOデイリーで4-0している赤単が見つかりました。現代版赤単信心ミッドレンジとでもいえばいいでしょうか?紹介します。
2 《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
21 《山/Mountain》
1 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
24 Lands
3 《龍を操る者/Dragon Whisperer》
4 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
4 《炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenix》
4 《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker》
4 《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》
4 《雷破の執政/Thunderbreak Regent》
3 《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker》
26 Creatures
4 《龍詞の咆哮/Draconic Roar》
2 《かき立てる炎/Stoke the Flames》
3 《乱撃斬/Wild Slash》
1 《火口の爪/Crater’s Claws》
10 Spells
60 Mainboard Cards
見る限り速攻ですがかなり重め&飛行に偏っており、地上の猛禽やサイとの戦いを明確に拒否してますね。大歓楽のトリガーや龍を操る者の飛行でダメージを与えるのと信心からの稲妻の狂戦士の疾駆が印象的です。チャンドラなら信心にも貢献できますし本体直接火力が地上の戦闘を拒否するいうデッキコンセプトにも合致します。後半ダメージを通せなくなったズルゴや狂戦士を疾駆でプレイすれば呪文カウントが稼げるのでチャンドラが簡単に変身できるようになります。
ゴブリンを使用しない赤単としてある程度需要はありそうです、よかったねチャンドラ^^b
・ニッサの場合
素のスペックが国境地帯のレインジャー以下なのは先に説明した通り。しかし1番人気なのはなぜかといえば確実に土地を持ってこれる安定感と変身した時の盤面への影響力とアドバンテージ能力、そして変身の条件が7枚目の土地をプレイするという簡単さにあります。要は1人で完結しているクリーチャーなんですね。
ではどんなデッキに入るのでしょうか?これまでで一番多い3パターン考え付きました。
まずエルフ部族デッキです。かつての黒緑エルフのように部族シナジーで攻撃するデッキ、とにかく並べることが大切なのと展開を補助する土地を確保できるのは大きいです。4マナまでは確実に伸ばせます。ランパン装備もありますし間違いなく使われるでしょう。
かつてレインジャーは続唱ジャンドで使われたことがありました。血編みを確実にプレイする事と、群れドラまでたどり着く為に土地を伸ばすことが必要だったからです。今のジャンド的ポジションといえばやはりアブザンでしょう。サイのマナ域まで確実に到達させ、重い所エルズペスやスズメバチまで伸ばしたいのであるならばこれまた土地は重要です。しかも7枚目なら変身できるというのも素晴らしくいつ引いてもうれしいクリーチャーです。
最後にマナを速攻で伸ばすという事に特化したベジテーションデッキです。マナを伸ばすのであれば緑信心ですが生物依存ということで神々の憤怒や悲哀まみれで一掃される脆い面もありました。やや重いですがニッサの巡礼もあるのでいわゆるビッグマナ戦略も可能でしょう。赤を絡めての神々の憤怒や黒を絡めて衰滅などを使えればコントロールには厳しいでしょうがミッドレンジやウィニーには五分以上の勝負ができそうです。
土地を伸ばすだけで簡単に変身できるのが他にはない強みですね、一番人気納得です。
ちょっと長くなってしまいましたが既存のデッキを強化する、不人気デッキを押し上げる、新しいデッキタイプを作り出せる、すべての可能性をもった5人だという事がお分かりいただけたでしょうか?
このほかにも装備品やエンチャント、一日のやり直し、大オーロラ、悪魔の契約などただ強いカードでは無くてシナジーでさらに強く面白くなるカードがオリジンには詰め込まれています。
遊べるデッキも、ガチなデッキも組める、懐かしい香りのする最後の基本セット。発売が待ち遠しいですね!
今日はマジックオリジンに登場する5人のプレインズウォーカーたちについて掘り下げようと思います。
週末ぺんぎんといろいろ議論したので気づいた点をまとめていきます。
まず本日の時点での予想市場価格から。
ニッサ 25ドル(3075円)
リリアナ 19ドル(2340円)
キテオン 17ドル(2010円)
ジェイス 13ドル(1600円)
チャンドラ 10ドル(1230円)
※ソースはTCGplayer.com 1ドル123円換算です
価格がそのまま期待値となって現れていますね。しかし事前の評価が実際の戦績と結びつかないのは古くはサルカンヴォル、イニストソリン、最近だとナーセットが記憶に新しい所。今回はクリーチャーからPWに変身するという前代未聞の試みですので評価は非常にしにくくなっています。神話レアということだけあって価格だけは一人前ですが使用に耐えられるのか見てみましょう。
ぺんぎんとの会話から「クリーチャー性能はコモン並み」という至言が出てきました。
たしかにニッサは国境地帯のレインジャー、リリアナは2/3絆魂、キテオンはサバンナライオンⅡ、ジェイスはルーター、チャンドラはゴブリンの投火師です。
現代スタンダードマジックのカードパワーについてきているとは到底思えません。つまりこいつらの評価は変身ありきで考えなければ弱いと言わざるを得ないでしょう。
ここからは彼ら、彼女らはどのようなデッキに入り得るのか?もしくは新しいデッキタイプを創造し得るのかを考察していきます。
・キテオンの場合
万神殿の兵士よろしく1マナ2/1メリットもちですら十分強いとは言えません。理由は簡単でパワー2の地上生物は女人像を越えられず、道探しと相打ちしてしまうタフネスでは地上戦での賞味期限が短すぎるのです。1/1トークンと相打ちしていては赤単にすら勝てません。
キテオンは3マナで破壊不能を得ることが出来るので地上ブロッカーとして最低限の役割は全う出来るでしょう。しかしサイは止められませんしそもそもアタッカーとしての役割ができなのならウィニーとしてデッキに採用できません。環境的にも白系ウィニーが結果を残して無いというのが証明になると思います。
では新しいデッキタイプを作る事が出来るのか?個人の感想ですが私はあのアーキタイプのデッキに居場所があると考えています。プロツアータルキール覇王譚で井川プロが使用した赤白英雄的デッキです。
7 《平地》
4 《戦場の鍛冶場》
4 《マナの合流点》
4 《凱旋の神殿》
2 《山》
-土地(21)-
4 《アクロスの十字軍》
4 《恩寵の重装歩兵》
4 《ブリマーズの先兵》
3 《密集軍の指揮者》
-クリーチャー(15)-
4 《果敢な一撃》
4 《ドラゴンのマントル》
4 《船団の出航》
3 《神々の思し召し》
1 《アジャニの存在》
4 《急報》
4 《ウルドのオベリスク》
-呪文(24)-
1 《アジャニの存在》
2 《停止の場》
1 《異端の輝き》
4 《オレスコスの王、ブリマーズ》
3 《貪る光》
2 《黎明運びの戦車兵》
2 《鍛冶の神、パーフォロス》
-サイドボード(15)-
英雄的で兵士トークンを複数供給しウルドのオベリスクを高速召喚し兵士を強化。そのまま殴るか船団の出航で圧殺するデッキです。使用者は少ないですが非常に強力かつ暴力的です。プロツアートップ8ラインのポテンシャルは伊達ではありません。いわゆる大隊をキーワードにしていませんが3体以上で当たり前に殴る為すんなりキテオンが居場所を見つけられるでしょう。高名で周囲を強化する領事補佐官も同様に相性がいいクリーチャーです。
逆風となりえるのが-4/-4を全体に与える衰滅の存在で、タフネス4以上を作るのが難しいため一発で場をひっくり返される恐れがあります。ですがここでキテオンを変身させることが出来れば盤面を一掃されてもクロックを残すことが出来る為、逆に全体除去に耐性を持たせることが可能です。衰滅が先か、変身が先か、楽しみですww
・ジェイスの場合
2マナのルーター、ドローエンジンといえば呪師の弟子がピンとくる人が多いと思います。
4 呪師の弟子/Jushi Apprentice
3 巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls 2
3 曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror
1 鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni
1 潮の星、京河/Keiga, the Tide Star
呪文 (23)
4 不忠の糸/Threads of Disloyalty
2 真髄の針/Pithing Needle
3 マナ漏出/Mana Leak
2 忌まわしい笑い/Hideous Laughter
4 邪魔/Hinder
3 最後の喘ぎ/Last Gasp
3 巻き直し/Rewind
3 撹乱する群れ/Disrupting Shoal
3 ブーメラン/Boomerang
土地 (25)
4 地底の大河/Underground River
4 湿った墓/Watery Grave
9 島/Island
4 沼/Swamp
1 水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge
1 死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse
1 嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well
1 雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds
大量のカウンターでバックアップして盤面を不忠の糸や除去でコントロール。フィニッシャーの枚数は意外と多く墨目や京河、メロクなど当時の制圧力の高いクリーチャーでそのまま蓋をしてしまいます。
現代のドラゴンコントロールに近いモノ感じます。
当時はインスタントのドローがかなり制限されていたためアド源をクリーチャーに求めたわけです。今はディグや予期、ジェイスの創意など軽ければ軽いなり、重ければ重いなりのドロー呪文がある為そこまで生物に依存する必要はないと思います。本来腐るはずの軽量除去の的を作ってしまうのはうれしくないでしょう。
しかしあえて使うとすれば2マナ生物である利点を生かしたい。よく言われるのがオジュタイの命令で後半拾ってメイン起動からの即変身プランです。これなら2ターン目に除去されても早晩戻ってきて変身が期待できます。しかし支援される2マナ生物がジェイスだけ、しかもオジュタイの命令自体盤面に触れられない為カードパーワーが十分とは言い難く使用率も高くありません。そこで防御的に使える2マナ生物言えば・・・。
オジュタイの模範!2マナ0/4飛行(ドラゴンがいるか見せれば)キャントリップ!
ということで青白ドラゴンコントロールで使用できそうです。オジュタイと氷瀑の執政を入れて、シルムガルの嘲笑入れて・・・デッキになりそうですね。
4 オジュタイ
3 氷瀑の執政
4 オジュタイの模範
4 ジェイス
4 シルムガルの嘲笑
3 今わの際
4 解消
3 オジュタイの命令
4 ディグ
2 対立の集結
4 青白フェッチ
4 青白ゲインランド
4 青白占術ランド
3 2点ゲインランド
2 精霊龍の安息所
5 島
3 平地
適当に作ったらこんな感じです。ジェイスのSCM能力がソーサリータイミングの為にカウンターで運用できないので除去かドローがメインの使い道になると思います。プラス能力で制しておけば模範のタフネスを越えてくることは難しいのでその隙に上から殴り殺せればいいでしょう。
これも衰滅で死んじゃいますが・・・ジェイスが残れば巻き返せると思います。
・リリアナの場合
リリアナに関しては攻めと守り両方のデッキでの運用が期待できます。攻めに使うならもちろん黒系ビートダウン。白黒戦士デッキがいいと思います。
1ターン目血に染まりし勇者、2ターン目刃の隊長、3ターン目リリアナと展開したとしましょう。
自分が先手で相手の場にライオンがいたとしてもパワー3が2体で殴ってるので相打ちですがそうするとリリアナが変身してさらにゾンビトークンも出てきてしまうのでブロックは非常にし難い。スルーするとその時点で9点持ってかれてしまうので次のターンモーギスの匪賊でGGです。後手番で相手の場に道探しと猛禽がいたとしても構わずアタックでOK、場が更地になって変身したリリアナとゾンビトークンが残るだけです。
どちらのパターンでも刃の隊長をリアニして忠誠値も1残るので継続した攻めが可能になります、強くないですか?
守りに使う場合、例えば自分の盤面に道探しとリリアナがいたとしましょう。相手のアタッカーが地上ならおそらく攻撃を躊躇うはずです。道探しでチャンプされた後にゾンビトークンと変身したリリアナが場に残ります。
どちらの盤面でも攻防でリリアナの変身を防ぐのは困難ということです。必ず呪文を1枚使わなければいけない。必ず除去を打たなければいけない3マナ生物という意味ではラブルとなんら変わりません。クルフィックスや猛禽並みかそれ以上の3マナ生物といって差し支えないでしょう。
ここまで書いてきましたが一番相性のいいクリーチャーは別にいます。
それは・・・霜歩き!!
なんせ奴は簡単に死亡します。攻めても守ってもリリアナが横にいればトークンとなり第二の人生を送るでしょう。それが嫌なら4点ダメージを受けてもらいます。まさかこんなところに相棒がいるとは誰が予想したでしょうか?青黒ビートダウンが成立するかはわかりませんが相性だけは最高です(笑)
・チャンドラの場合
チャンドラが一番苦労しました。赤単で運用するべきなのでしょうがパイルドライバー、ラブルマスターのラインにいても邪魔なだけですし変身しても盤面への干渉力はそれほど大きくありません。そもそも3マナクリーチャーが攻撃して1枚除去を使うという手間をかけてまで運用するでしょうか?さっさとトークン並べてアタコマでしょう、今は。
しかしとりあえず生きてターンが帰ってくれば赤い呪文2回唱えれば変身できます。そうすれば5点ダメージは本体に入りますからスライ型よりバーン型の方がいいのではと考えました。しかし現時点でバーンがスタンで成立していなくてオリジンの3マナ4点火力でデッキになるかと言われれば疑問符がつきますしそもそもゴブリンスライが強すぎますよね。
いろいろ勝ってるデッキを調べていくとMOデイリーで4-0している赤単が見つかりました。現代版赤単信心ミッドレンジとでもいえばいいでしょうか?紹介します。
2 《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
21 《山/Mountain》
1 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
24 Lands
3 《龍を操る者/Dragon Whisperer》
4 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
4 《炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenix》
4 《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker》
4 《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》
4 《雷破の執政/Thunderbreak Regent》
3 《鐘突きのズルゴ/Zurgo Bellstriker》
26 Creatures
4 《龍詞の咆哮/Draconic Roar》
2 《かき立てる炎/Stoke the Flames》
3 《乱撃斬/Wild Slash》
1 《火口の爪/Crater’s Claws》
10 Spells
60 Mainboard Cards
見る限り速攻ですがかなり重め&飛行に偏っており、地上の猛禽やサイとの戦いを明確に拒否してますね。大歓楽のトリガーや龍を操る者の飛行でダメージを与えるのと信心からの稲妻の狂戦士の疾駆が印象的です。チャンドラなら信心にも貢献できますし本体直接火力が地上の戦闘を拒否するいうデッキコンセプトにも合致します。後半ダメージを通せなくなったズルゴや狂戦士を疾駆でプレイすれば呪文カウントが稼げるのでチャンドラが簡単に変身できるようになります。
ゴブリンを使用しない赤単としてある程度需要はありそうです、よかったねチャンドラ^^b
・ニッサの場合
素のスペックが国境地帯のレインジャー以下なのは先に説明した通り。しかし1番人気なのはなぜかといえば確実に土地を持ってこれる安定感と変身した時の盤面への影響力とアドバンテージ能力、そして変身の条件が7枚目の土地をプレイするという簡単さにあります。要は1人で完結しているクリーチャーなんですね。
ではどんなデッキに入るのでしょうか?これまでで一番多い3パターン考え付きました。
まずエルフ部族デッキです。かつての黒緑エルフのように部族シナジーで攻撃するデッキ、とにかく並べることが大切なのと展開を補助する土地を確保できるのは大きいです。4マナまでは確実に伸ばせます。ランパン装備もありますし間違いなく使われるでしょう。
かつてレインジャーは続唱ジャンドで使われたことがありました。血編みを確実にプレイする事と、群れドラまでたどり着く為に土地を伸ばすことが必要だったからです。今のジャンド的ポジションといえばやはりアブザンでしょう。サイのマナ域まで確実に到達させ、重い所エルズペスやスズメバチまで伸ばしたいのであるならばこれまた土地は重要です。しかも7枚目なら変身できるというのも素晴らしくいつ引いてもうれしいクリーチャーです。
最後にマナを速攻で伸ばすという事に特化したベジテーションデッキです。マナを伸ばすのであれば緑信心ですが生物依存ということで神々の憤怒や悲哀まみれで一掃される脆い面もありました。やや重いですがニッサの巡礼もあるのでいわゆるビッグマナ戦略も可能でしょう。赤を絡めての神々の憤怒や黒を絡めて衰滅などを使えればコントロールには厳しいでしょうがミッドレンジやウィニーには五分以上の勝負ができそうです。
土地を伸ばすだけで簡単に変身できるのが他にはない強みですね、一番人気納得です。
ちょっと長くなってしまいましたが既存のデッキを強化する、不人気デッキを押し上げる、新しいデッキタイプを作り出せる、すべての可能性をもった5人だという事がお分かりいただけたでしょうか?
このほかにも装備品やエンチャント、一日のやり直し、大オーロラ、悪魔の契約などただ強いカードでは無くてシナジーでさらに強く面白くなるカードがオリジンには詰め込まれています。
遊べるデッキも、ガチなデッキも組める、懐かしい香りのする最後の基本セット。発売が待ち遠しいですね!
コメント
面白く読ませていただきました。「クリーチャーの性能はコモン並」は至言だね!
もはーん。違和感なさすぎた^^;い、意味は通じるよね。