現在のスタンダードにおける白単デッキの優位性~情と理~
2016年1月26日 趣味 コメント (2)こんばんは、白キコです。
ゲートウォッチが発売し、GP前ということでリミテッド、構築ともに大きく盛り上がっております。私も今回GPに参加することができます(GP静岡以来1年ぶり!!)ので久しぶりに楽しんで来ようと思います。
さて、発売週のスタンダードはFNMと晴れ休日スタンに参加してきました。デッキはもちろん白単です。これからは白無色と言った方がいいのかな?
結果
FNM 2-1
晴れスタン 4-2
先週は白単における新しいカードの可能性を説きましたが今回は実戦から見えてきたものを書き記します。
まず参加したデッキがこれです。
白単トレンディエンジェル
3《アクロスの英雄、キテオン(ORI)》
4《搭載歩行機械(ORI)》
4《白蘭の騎士(ORI)》
3《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》
3《徴税の大天使(ORI)》
3《風番いのロック(KTK)》
2《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》
4《絹包み(DTK)》
4《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》
15《平地(KTK)》
3《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige(OGW)》
4《戦場の鍛冶場(ORI)》
4《領事の鋳造所(ORI)》
サイド
2《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
2《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》
2《次元の歪曲/Spatial Contortion(OGW)》
3《見えざるものの熟達(FRF)》
3《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》
1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
2《隔離の場(BFZ)》
・白単の各アーキタイプ別相性
対アタルカレッド 8:2
圧倒的に相性が良いマッチです。地味な《白蘭の騎士(ORI)》の先制攻撃、《搭載歩行機械(ORI)》の地上の固さ、そして何より《徴税の大天使(ORI)》がカード1枚では除去できません。展開して殴って強化する相手の戦略を否定するプロパガンダ能力とタフネスの高さ、こいつを積める事が白単の利といっても過言ではありません。以前はサイドに《正義のうねり(DTK)》を取っていましたがその必要すら無いことに気が付きました。最後に《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》で蓋をしてGGです。
対ジェスカイ系 メイン4:6 サイド6:4
メインは相手の2マナ以下生物、《ヴリンの神童、ジェイス(ORI)》《カマキリの乗り手(KTK)》《魂火の大導師(FRF)》が除去れるかどうかが勝負の分かれ目で除去できないとマウント取られて負けます。これはすべてのデッキに言えることかもしれません。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》を生かしながら《はじける破滅(KTK)》をケアしつつ《風番いのロック(KTK)》までたどり着くことが勝利条件です。サイドは《見えざるものの熟達(FRF)》を通して他を1対1交換取らせながら圧殺するプランで有利です。《完全なる終わり(KTK)》を多くとられていたり手札破壊でギデオン、熟達を先に抜かれると一気に厳しくなるので相手のサイドボードの理解度次第なところがあります。以前は《影響力の行使(BFZ)》が厳しかったですが《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》と《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》で大分戦いやすくなりました。
対アブザンアグロ 先手6:4 後手3:7
先手が圧倒的に有利です。単純に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》と《風番いのロック(KTK)》を先に出せるからです。それがすべてです。序盤は除去とクリーチャーの交換&テンポの奪い合いなのでこちらが勝つ為には先に4、5マナ域の生物を展開することが絶対条件なのです。後手が圧倒的に不利なのはアブザンアグロは《始まりの木の管理人(FRF)》や《先頭に立つもの、アナフェンザ(KTK)》など3マナ以下でもゲームを決めることが出来るのですが白単はそこまで打点を上げることが出来ないのでそのまま押し切られる事が大変多いのです。勝ち目があるとすれば相手が勝手に土地がかみ合わずテンポロスってくれることに期待するくらいです。ブンまわりのアブザンアグロには勝てません。長引いた場合もミシュラン分差がつくのでラスゴ系もサイドインしにくく辛いところです。今回それをまくりえる《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》が入ったので今後はアブアグ同型の必須パーツになるかもしれませんね。
対エスパードラゴン メイン&サイド5:5 先手6:4 後手4:6
勝負どころが2ターン目までで相手のジェイスを除去できるか、こちらがクロックを用意できるかです。基本立ってる《龍王オジュタイ(DTK)》に突っ込んでいけるのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》本体ぐらいですがそれすらオジュタイにどつかれて落ちるので相性はいいとは言えません。このマッチでは《アクロスの英雄、キテオン(ORI)》と《搭載歩行機械(ORI)》が強いのでここをキープしたいところ。サイド後は熟達と《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》でラスや《衰滅(ORI)》をカウンターして《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》を走らせるムーブです。《徴税の大天使(ORI)》と《風番いのロック(KTK)》をそれぞれ《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》と《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》と入れ替えます。《龍王シルムガル(DTK)》も後出し《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》で対抗できるので残します。
対4色ラリー メイン2:8 サイド3:7
最も相性の悪いマッチアップです。基本クロックが4マナ以降なのでキルターンが遅く、地上はまず通りません。ロックレイドの返しでコンボ決められて負けるパターンばかりですので今のメインレシピではまず相手の事故以外は勝ち目がないでしょう。《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》でハンドに干渉できるようになり《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》で各パーツを追放できるので多少戦いやすくはなります。しかし対策を入れすぎて序盤にクロックで押し込まれて少ないライフをドレインで搾り取られるマッチばかりなので低マナ域のクロックも減らせられません。相手の除去は多くないのでコンボをケアせずにひたすらライフを狙うプレイングの方が勝率が高いです。青があれば《払拭(BFZ)》や《軽蔑的な一撃(KTK)》が入れられますが以前はそれでも相手の《払拭(BFZ)》で阻まれたりして勝ちきれなかったので元来の相性の悪さは拭えませんでした。10枚サイドをとってもいいレベルですね。
対マルドゥ系 メイン6:4 サイド6:4
《搭載歩行機械(ORI)》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》《風番いのロック(KTK)》で盤面を圧殺していくパターンでおおむね勝てます。負けパターンは《道の探求者(KTK)》を除去できずにギデオンが殺されロックレイドできない場合なので軽量生物へのけん制は必須です。ジェスカイ系と違って《カマキリの乗り手(KTK)》《ヴリンの神童、ジェイス(ORI)》がいない分だけテンポとられにくいのでサイドもそれほど意識しなくてもいいでしょう。《苦い真理(BFZ)》で引かれても《見えざるものの熟達(FRF)》を《完全なる終わり(KTK)》で追放されなければライフ、盤面ともに優位を維持できるのでわざわざ《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》をサイドインする必要は無いです。相手のギデオンはロック・天使・飛行機械トークンで除去するしかないので先手ギデオンが負けパターンと言えばそれです。後手《白蘭の騎士(ORI)》絡めてロックを先に出せれば十分勝負できます。この点はアブザンアグロと同じです。
・各カード使ってみた感触
①《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》
軽量除去で《カマキリの乗り手(KTK)》を落とせる&除去を構えられるで隙が無くなりました。立ってる《包囲サイ(KTK)》や《先頭に立つもの、アナフェンザ(KTK)》を除去れないのが《勇敢な姿勢(FRF)》に劣る点ですがそこまで気になりませんでした。メイン4枚でいいでしょう。
②《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》
相手も使っている場合は引かなかった方&複数起動できなかった方が負けることがよくわかりました。無色マナを10枚以上用意した上で4枚いれましょう。シナジーうんぬんもありますがそれはおまけで守備力&盤面をこじ開ける力もあるのでマナを6以上伸ばしてもいいデッキなら4枚入れられます。フラッドの担保になりうるカードは強いです!
③《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
4マナは各カードが強いのでそれを押しのけて入るかどうかは疑問でしたが先手なら苦手な相手のギデオンを抜けて後手でも除去を抜ければギデオンが突っ込んで来にくくさせられるので弱いマッチアップは無いですね。現在はアタルカレッドとの相性を考えて《徴税の大天使(ORI)》を優先していますが無色が問題なく出るならこれも4枚ですね。
④《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》
メインはロックが強いので入れてませんがサイドにいる分には文句なく有用です。負けてる盤面を押し返せるわけではありませんがキルターンを早められるので他に競合の5マナ域がなければ十分強いです。ただ同マナ域のライバルが多すぎる&5マナ域あんまり入れられないという構築上のジレンマがあるので無色シナジーがあるデッキで使用するなら最大限活用できると思います。白単でメインに使うレベルではないですね。ロック優先。
⑤《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
これもぶっちゃけロックの方が強いです。殴るデッキなので当然かもしれません。(ロックに比べると)1ターンキルターンが遅くなってしまうのでロック4枚積んだ上で採用を検討するレベルです。押し込まれて負けてるときに挽回できる強さがありますがその場合6ターン目まで生きていられるかという条件がついてしまいます。先ほども書きましたがアブアグ、アタルカレッドなど序盤のプレッシャーが強いデッキの勝ちパターンを潰せるカードなので居場所はあります。後は積む枚数が何枚が適正か導き出すのみです。今のところ最善はメイン1枚サイド1枚が適正と思っています。先週はメインで2枚引いてキレてました^q^#
・評価の変わったカード
①《絹包み(DTK)》↓
おおむね《搭載歩行機械(ORI)》を除去する役割でしたが《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》で後腐れなく除去出来て《搭載歩行機械(ORI)》自体も2ターン目に除去しなければいけないカードではないので他に選択肢があれば置き換え可です。先手で引くと構えられずテンポロスするのもマイナスでしたね。後手だと安心してキープできますが。
②《風番いのロック(KTK)》↑
ただ強でした。4枚入れないとデッキが弱くなるので4枚です。環境に効率よく《風番いのロック(KTK)》&トークンを除去できるカードが無いのが強いです。
③《次元の歪曲/Spatial Contortion(OGW)》↑
《絹包み(DTK)》退場に伴いメイン昇格の兆しありです。構えられる点と《乱脈な気孔(BFZ)》を除去できる点が《絹包み(DTK)》より優秀です。《ドロモカの命令(DTK)》を恐れなくなる点もいいですね。《先頭に立つもの、アナフェンザ(KTK)》や《凶暴な拳刃(KTK)》に弱くなりますがこいつらはいずれ殴ってくるので《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》で除去できます。今後タフネス4以上のシステム生物が現れるまでは優先していいでしょう。このカードを採用できるのが単色デッキの強みですね。
④《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》↓
テンポをとれるクリーチャーで嫌がらせも出来るアグロ向きカードと思いきや実際使ってみると相手が除去を構えていた場合出せないし3マナなら《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》を4枚積みたいので微妙。ブリンクと相性いいのはもちろんですが両方生き残ってる盤面なら相方何でも勝ってるわい!ってことで青切って無色化しました。ラリーデッキから出される分には強かったですが白単からだと次点以下です。やはり殴らねば勝てぬ。
⑤《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige(OGW)》↓
無色源でテンポロスがないので採用しましたが結果的に失敗でした。《領事の鋳造所(ORI)》を使っているので4ターン目に《徴税の大天使(ORI)》を出せない事が複数あり、土地が詰まっている時に《白蘭の騎士(ORI)》を出す事が出来ない(1、2ターン目に置くと白白がだせず3ターン目に白蘭プレイ前に土地を置けない為)のでこれがダメランならよかったと思った事多数。また《鏡の池/Mirrorpool(OGW)》や《オラン=リーフの廃墟/Ruins of Oran-Rief(OGW)》を採用することも検討しましたが淀みなく6マナまで伸ばす事が必要なデッキなのでどこかでタップイン挟むとデッキ自体が弱くなることがわかったのですべてアンタップインでなければダメでした。これがわかっただけでもよかったです。
現在の構成はこうなってます。
3《アクロスの英雄、キテオン(ORI)》
4《搭載歩行機械(ORI)》
3《白蘭の騎士(ORI)》
4《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》
3《徴税の大天使(ORI)》
4《風番いのロック(KTK)》
1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》
4《次元の歪曲/Spatial Contortion(OGW)》
4《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》
15《平地(KTK)》
4《領事の鋳造所(ORI)》
4《戦場の鍛冶場(ORI)》
3《コイロスの洞窟(ORI)》
サイド
4《絹包み(DTK)》
4《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》
4《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
2《見えざるものの熟達(FRF)》
1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
使い続ければいつかはメタが合ってくる事を祈りつつ。
ゲートウォッチが発売し、GP前ということでリミテッド、構築ともに大きく盛り上がっております。私も今回GPに参加することができます(GP静岡以来1年ぶり!!)ので久しぶりに楽しんで来ようと思います。
さて、発売週のスタンダードはFNMと晴れ休日スタンに参加してきました。デッキはもちろん白単です。これからは白無色と言った方がいいのかな?
結果
FNM 2-1
晴れスタン 4-2
先週は白単における新しいカードの可能性を説きましたが今回は実戦から見えてきたものを書き記します。
まず参加したデッキがこれです。
白単トレンディエンジェル
3《アクロスの英雄、キテオン(ORI)》
4《搭載歩行機械(ORI)》
4《白蘭の騎士(ORI)》
3《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》
3《徴税の大天使(ORI)》
3《風番いのロック(KTK)》
2《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》
4《絹包み(DTK)》
4《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》
15《平地(KTK)》
3《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige(OGW)》
4《戦場の鍛冶場(ORI)》
4《領事の鋳造所(ORI)》
サイド
2《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
2《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》
2《次元の歪曲/Spatial Contortion(OGW)》
3《見えざるものの熟達(FRF)》
3《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》
1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
2《隔離の場(BFZ)》
・白単の各アーキタイプ別相性
対アタルカレッド 8:2
圧倒的に相性が良いマッチです。地味な《白蘭の騎士(ORI)》の先制攻撃、《搭載歩行機械(ORI)》の地上の固さ、そして何より《徴税の大天使(ORI)》がカード1枚では除去できません。展開して殴って強化する相手の戦略を否定するプロパガンダ能力とタフネスの高さ、こいつを積める事が白単の利といっても過言ではありません。以前はサイドに《正義のうねり(DTK)》を取っていましたがその必要すら無いことに気が付きました。最後に《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》で蓋をしてGGです。
対ジェスカイ系 メイン4:6 サイド6:4
メインは相手の2マナ以下生物、《ヴリンの神童、ジェイス(ORI)》《カマキリの乗り手(KTK)》《魂火の大導師(FRF)》が除去れるかどうかが勝負の分かれ目で除去できないとマウント取られて負けます。これはすべてのデッキに言えることかもしれません。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》を生かしながら《はじける破滅(KTK)》をケアしつつ《風番いのロック(KTK)》までたどり着くことが勝利条件です。サイドは《見えざるものの熟達(FRF)》を通して他を1対1交換取らせながら圧殺するプランで有利です。《完全なる終わり(KTK)》を多くとられていたり手札破壊でギデオン、熟達を先に抜かれると一気に厳しくなるので相手のサイドボードの理解度次第なところがあります。以前は《影響力の行使(BFZ)》が厳しかったですが《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》と《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》で大分戦いやすくなりました。
対アブザンアグロ 先手6:4 後手3:7
先手が圧倒的に有利です。単純に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》と《風番いのロック(KTK)》を先に出せるからです。それがすべてです。序盤は除去とクリーチャーの交換&テンポの奪い合いなのでこちらが勝つ為には先に4、5マナ域の生物を展開することが絶対条件なのです。後手が圧倒的に不利なのはアブザンアグロは《始まりの木の管理人(FRF)》や《先頭に立つもの、アナフェンザ(KTK)》など3マナ以下でもゲームを決めることが出来るのですが白単はそこまで打点を上げることが出来ないのでそのまま押し切られる事が大変多いのです。勝ち目があるとすれば相手が勝手に土地がかみ合わずテンポロスってくれることに期待するくらいです。ブンまわりのアブザンアグロには勝てません。長引いた場合もミシュラン分差がつくのでラスゴ系もサイドインしにくく辛いところです。今回それをまくりえる《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》が入ったので今後はアブアグ同型の必須パーツになるかもしれませんね。
対エスパードラゴン メイン&サイド5:5 先手6:4 後手4:6
勝負どころが2ターン目までで相手のジェイスを除去できるか、こちらがクロックを用意できるかです。基本立ってる《龍王オジュタイ(DTK)》に突っ込んでいけるのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》本体ぐらいですがそれすらオジュタイにどつかれて落ちるので相性はいいとは言えません。このマッチでは《アクロスの英雄、キテオン(ORI)》と《搭載歩行機械(ORI)》が強いのでここをキープしたいところ。サイド後は熟達と《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》でラスや《衰滅(ORI)》をカウンターして《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》を走らせるムーブです。《徴税の大天使(ORI)》と《風番いのロック(KTK)》をそれぞれ《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》と《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》と入れ替えます。《龍王シルムガル(DTK)》も後出し《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》で対抗できるので残します。
対4色ラリー メイン2:8 サイド3:7
最も相性の悪いマッチアップです。基本クロックが4マナ以降なのでキルターンが遅く、地上はまず通りません。ロックレイドの返しでコンボ決められて負けるパターンばかりですので今のメインレシピではまず相手の事故以外は勝ち目がないでしょう。《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》でハンドに干渉できるようになり《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》で各パーツを追放できるので多少戦いやすくはなります。しかし対策を入れすぎて序盤にクロックで押し込まれて少ないライフをドレインで搾り取られるマッチばかりなので低マナ域のクロックも減らせられません。相手の除去は多くないのでコンボをケアせずにひたすらライフを狙うプレイングの方が勝率が高いです。青があれば《払拭(BFZ)》や《軽蔑的な一撃(KTK)》が入れられますが以前はそれでも相手の《払拭(BFZ)》で阻まれたりして勝ちきれなかったので元来の相性の悪さは拭えませんでした。10枚サイドをとってもいいレベルですね。
対マルドゥ系 メイン6:4 サイド6:4
《搭載歩行機械(ORI)》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》《風番いのロック(KTK)》で盤面を圧殺していくパターンでおおむね勝てます。負けパターンは《道の探求者(KTK)》を除去できずにギデオンが殺されロックレイドできない場合なので軽量生物へのけん制は必須です。ジェスカイ系と違って《カマキリの乗り手(KTK)》《ヴリンの神童、ジェイス(ORI)》がいない分だけテンポとられにくいのでサイドもそれほど意識しなくてもいいでしょう。《苦い真理(BFZ)》で引かれても《見えざるものの熟達(FRF)》を《完全なる終わり(KTK)》で追放されなければライフ、盤面ともに優位を維持できるのでわざわざ《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》をサイドインする必要は無いです。相手のギデオンはロック・天使・飛行機械トークンで除去するしかないので先手ギデオンが負けパターンと言えばそれです。後手《白蘭の騎士(ORI)》絡めてロックを先に出せれば十分勝負できます。この点はアブザンアグロと同じです。
・各カード使ってみた感触
①《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》
軽量除去で《カマキリの乗り手(KTK)》を落とせる&除去を構えられるで隙が無くなりました。立ってる《包囲サイ(KTK)》や《先頭に立つもの、アナフェンザ(KTK)》を除去れないのが《勇敢な姿勢(FRF)》に劣る点ですがそこまで気になりませんでした。メイン4枚でいいでしょう。
②《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》
相手も使っている場合は引かなかった方&複数起動できなかった方が負けることがよくわかりました。無色マナを10枚以上用意した上で4枚いれましょう。シナジーうんぬんもありますがそれはおまけで守備力&盤面をこじ開ける力もあるのでマナを6以上伸ばしてもいいデッキなら4枚入れられます。フラッドの担保になりうるカードは強いです!
③《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
4マナは各カードが強いのでそれを押しのけて入るかどうかは疑問でしたが先手なら苦手な相手のギデオンを抜けて後手でも除去を抜ければギデオンが突っ込んで来にくくさせられるので弱いマッチアップは無いですね。現在はアタルカレッドとの相性を考えて《徴税の大天使(ORI)》を優先していますが無色が問題なく出るならこれも4枚ですね。
④《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》
メインはロックが強いので入れてませんがサイドにいる分には文句なく有用です。負けてる盤面を押し返せるわけではありませんがキルターンを早められるので他に競合の5マナ域がなければ十分強いです。ただ同マナ域のライバルが多すぎる&5マナ域あんまり入れられないという構築上のジレンマがあるので無色シナジーがあるデッキで使用するなら最大限活用できると思います。白単でメインに使うレベルではないですね。ロック優先。
⑤《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
これもぶっちゃけロックの方が強いです。殴るデッキなので当然かもしれません。(ロックに比べると)1ターンキルターンが遅くなってしまうのでロック4枚積んだ上で採用を検討するレベルです。押し込まれて負けてるときに挽回できる強さがありますがその場合6ターン目まで生きていられるかという条件がついてしまいます。先ほども書きましたがアブアグ、アタルカレッドなど序盤のプレッシャーが強いデッキの勝ちパターンを潰せるカードなので居場所はあります。後は積む枚数が何枚が適正か導き出すのみです。今のところ最善はメイン1枚サイド1枚が適正と思っています。先週はメインで2枚引いてキレてました^q^#
・評価の変わったカード
①《絹包み(DTK)》↓
おおむね《搭載歩行機械(ORI)》を除去する役割でしたが《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》で後腐れなく除去出来て《搭載歩行機械(ORI)》自体も2ターン目に除去しなければいけないカードではないので他に選択肢があれば置き換え可です。先手で引くと構えられずテンポロスするのもマイナスでしたね。後手だと安心してキープできますが。
②《風番いのロック(KTK)》↑
ただ強でした。4枚入れないとデッキが弱くなるので4枚です。環境に効率よく《風番いのロック(KTK)》&トークンを除去できるカードが無いのが強いです。
③《次元の歪曲/Spatial Contortion(OGW)》↑
《絹包み(DTK)》退場に伴いメイン昇格の兆しありです。構えられる点と《乱脈な気孔(BFZ)》を除去できる点が《絹包み(DTK)》より優秀です。《ドロモカの命令(DTK)》を恐れなくなる点もいいですね。《先頭に立つもの、アナフェンザ(KTK)》や《凶暴な拳刃(KTK)》に弱くなりますがこいつらはいずれ殴ってくるので《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》で除去できます。今後タフネス4以上のシステム生物が現れるまでは優先していいでしょう。このカードを採用できるのが単色デッキの強みですね。
④《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》↓
テンポをとれるクリーチャーで嫌がらせも出来るアグロ向きカードと思いきや実際使ってみると相手が除去を構えていた場合出せないし3マナなら《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》を4枚積みたいので微妙。ブリンクと相性いいのはもちろんですが両方生き残ってる盤面なら相方何でも勝ってるわい!ってことで青切って無色化しました。ラリーデッキから出される分には強かったですが白単からだと次点以下です。やはり殴らねば勝てぬ。
⑤《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige(OGW)》↓
無色源でテンポロスがないので採用しましたが結果的に失敗でした。《領事の鋳造所(ORI)》を使っているので4ターン目に《徴税の大天使(ORI)》を出せない事が複数あり、土地が詰まっている時に《白蘭の騎士(ORI)》を出す事が出来ない(1、2ターン目に置くと白白がだせず3ターン目に白蘭プレイ前に土地を置けない為)のでこれがダメランならよかったと思った事多数。また《鏡の池/Mirrorpool(OGW)》や《オラン=リーフの廃墟/Ruins of Oran-Rief(OGW)》を採用することも検討しましたが淀みなく6マナまで伸ばす事が必要なデッキなのでどこかでタップイン挟むとデッキ自体が弱くなることがわかったのですべてアンタップインでなければダメでした。これがわかっただけでもよかったです。
現在の構成はこうなってます。
3《アクロスの英雄、キテオン(ORI)》
4《搭載歩行機械(ORI)》
3《白蘭の騎士(ORI)》
4《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》
3《徴税の大天使(ORI)》
4《風番いのロック(KTK)》
1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン(BFZ)》
4《次元の歪曲/Spatial Contortion(OGW)》
4《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》
15《平地(KTK)》
4《領事の鋳造所(ORI)》
4《戦場の鍛冶場(ORI)》
3《コイロスの洞窟(ORI)》
サイド
4《絹包み(DTK)》
4《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》
4《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
2《見えざるものの熟達(FRF)》
1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
使い続ければいつかはメタが合ってくる事を祈りつつ。
コメント
勝手ながらリンクさせていただきます。よろしくお願いします。